肝心の時に勃起しない!
その気はあるのに、挿入すると中折れしてしまう。
これは、高齢者だけに関するものではありません。
今では20代や30代の男性の2割程度発症している症状(若年性ed)で、男性のみならずパートナー(女性)にも大きな悩みとなっています。

元気にしておったかの~。
昨今のED(勃起不全)は、年配者だけでなく、20代や30代の若い男性でも症状が表れとるらしい。
脂っこい食習慣や、パートナーから言われた一言が原因でトラウマになる人もいるそうじゃ…。
今日は、それに対する改善(克服)する方法も伝えるから、しっかりと学んでおこう。
EDの症状
通常、性的な刺激を受けた場合、脳によって「興奮」が神経を介することによって陰茎に伝わります。
すると、陰茎海綿体の血管(動脈)が拡がり、陰茎に血液が流れ込むことによって大きく膨らむ事で、「勃起」という現象が起こります。
しかし、「神経」や「血管」に何らかの異常があったり、海綿体に十分な血液が送り込まれないと、勃起が得られず、ed(勃起不全)という症状につながります。

勃起にはこれらの、
①「性的刺激を脳で感じる」
②「性的興奮が神経を通じて陰茎に伝達される」
③「陰茎動脈の拡張によって血液が性器海綿体に流れ込む」
という3つが必要不可欠で、これらのうち一つでもうまく働かないと、十分な勃起が起こらずed症状が起こります。

EDの原因 4つの型

「器質性ED」
主に糖尿病や高血圧等の生活習慣病等によって起こる動脈硬化や「血管障害」によるもの、「神経障害」によるもの、ストレス、喫煙、飲酒などによるテストステロンの低下等の「内部分泌機能低下」によるものが挙げられます。
50~60代に多いと言われています。

「心因性ED」
いざという時に勃起しないことがあります。
それは、仕事や家庭などの日常生活におけるストレスや、過去にセックスが上手くいかなかったことのトラウマなどの精神的ストレスが引き金となってしまっている場合があります。
新婚当初や、奥さんから子作り宣言された日に限り上手くいかないなど、プレッシャーが大きなストレスとなり、性的興奮がうまく神経に伝わらないことで、勃起不全になってしまうのです。
このような高ストレス、高プレッシャーによって、性的興奮が神経を通してスムーズに陰茎に伝わりにくくなり、EDを引き起こしてしまいます。
特に、経験が浅い10代後半~20代の若い男性が緊張からなる場合や、仕事で忙しく子作り世代でもある30代~40代の男性に多いパターンです。
また、最近多くなってきたうつ病によるED、「性欲が湧かない」、「性行為が面倒」などという症状も、この心因性 EDに分類されています。
心因性においてEDになりやすい人の特徴が、、、
・若い人でお酒を飲まない人
・まじめ気質
・自分を責めてしまう(自分に肉体的欠陥があるのではないか)
・女の子に気を使いすぎる
上記のような方が心因性EDに多いのが現状のようです。

「薬剤性ED」
持病を持った患者さんが内服している治療薬が原因で引き起こされるED が「薬剤性 ED」と言われています。
つまり薬の副作用が原因と言われているEDを言います。
抗うつ薬・向精神薬・睡眠薬を服用している方や、年齢に関わらず高血圧の人に処方される降圧剤を服用している人などもEDが引き起こされる場合があるようです。

「複合型ED」
EDの原因に対して特定すること自体難しく、上記した1~3が混合して起こることがあります。
加齢や生活習慣等で引き起こされた血管障害や神経障害、仕事や家庭の事情等の高ストレス・高プレッシャー、治療薬が原因となって引き起こされたED症状のなどが、複合して絡んでいることが多く見受けられます。

EDになった後…

では、自分がEDだということについて、当事者たちはどのように感じているのでしょうか。
「とてもつらい」12.8%
「つらい」26.0%
「少しつらい」44.6%
「なんとも思っていない」16.6%
8割以上の方が、自分がEDだという事について「つらい」と感じています。
ED対策…⁉

約8割の方がEDは「つらい」と思っていますが、では、EDに対して何か対策をしているかどうか。
「対策を(現在も)行っている」16%
「以前(対策を)行っていたがやめた」18.8%
EDになって、「つらい」と感じているものの、何も対策をしていない、以前していたが今はやめてしまった、という方が大半を占めている事が明らかになりました。
そんな中、ED対策を行ったことがない人の意見として、
- 何をしていいか分からない
- 怖い
- そのうち治るだろうと思うから
- 対策自体わからない
- いずれ復活すると思っているから
といった風に、「何をしていいかわからない」という意見や「不安だ」という意見に集約され、中には、「そのうち治るだろう」「いずれ復活する」などと楽観している人もいました。
パートナーとのその後…

EDの症状があらわれ、性交に失敗した人は…。
「よくある」17.8%
「ある」29%
「何回かある」32.8%
ED患者のおよそ8割が複数回に渡り、失敗しているという結果がみられました。
その失敗した結果、パートナーとのその後について聞いてみると、
- 疎遠になった
- 気まずくなった
- 別れた
- 彼女はいいと言ってくれたが自分が情けなくなった
- 自信がなくなった
という結果となり、EDが原因で別れや疎遠につながり、自信がなくなってしまったりと、本来望んでいない方向へと進展してしまっているようです。

EDの世代別割合…
日本の年齢別EDの割合は、
20代:約10%
30代:約20%
40代:約30%
50代:約40%
60代:約50%
20代頃から約10%程度の世代において症状が出始め、60代に至っては約半数となる50%となり、最近では20代~30代の若い世代にEDが多く出てきたと言われています。
EDは治るのか…⁉ 治療(改善)方法
現在のED治療改善は、いくつかの方法があり、根本治療にも取り入れられています。
仕事や人間関係でのプレッシャー、時間に追われる、疲れているなど、日常生活で多くのストレスを抱える日本人男性は、EDの原因は「ストレス」だと考えているようです。
多くの原因に、「心因性」ももちろん当てはまりますが、50代以上では、加齢や生活習慣による血管硬化が原因となる「混合型」も多いため、自己判断で「いつか(やがて)治る」と放っておくのはよくありません。
根本的に改善するためには、「食生活の見直し」や「適度な運動」が大切で、日ごろのストレスとなる「環境改善」も重要と言われています。
スムーズな勃起を促すためにも、身体の基盤を整えることは大切だという事です。
①食事や運動
勃起障害の原因は、「血行不良」による血液の流れが阻害されることで起こっていました。
血行不良は、喫煙や飲酒、食生活における高脂食摂取による生活習慣や運動不足、ストレスによって起こることが分かっています。
日ごろの生活習慣により血行不良(ドロドロ血)となった場合、ED以外にも異なる病気を併発することも考えられます。
血液をサラサラにしておくことは、ED改善のみならず、さまざまな疾病にも効果がある事を知っておいても損はないでしょう。
おススメ食材には、「お魚好きやね」のフレーズを覚えておくと良いでしょう。

「おちゃ(茶)」
「さかな(魚)」
「かいそう(海草)」
「なっとう(納豆)」
「す(酢)」
「きのこ(キノコ類)」
「やさい(野菜)」
「ねぎ(ネギ類)」
こうした食材は、ED予防につながると言われています。
②運動不足の解消
日ごろの運動不足は、血行不良を促進しているといっても過言ではありません。
息が上がるような運動は必要ありませんが、軽いランニングやウォーキング、エレベータを使わず階段で上がるなどの運動は効果的です。
EDに一番効率的な運動といわれるのが、「スクワット」と言われています。

勃起力を上げるための下半身強化と、持続力を伴う前立腺への強化が良いとされています。
毎日少しづつのスクワットが、勃起力と持続力を上げるのだそうです。
③サプリメントの利用
スムーズな勃起を促し、精力を高めるにはビタミンやミネラルが必要です。
上記に記載した「お魚好きやね」の食材以外に、牡蠣やレバーなどに多く含まれる「亜鉛」「ビタミン B 群」、おくらや納豆、山芋、モロヘイヤなどのネバネバ系の食材に多く含まれる「ムチン」等を摂取するもの効果的と言われています。

上記のような食材を取りにくい場合は、サプリメントで補うのも良いと言われています。
健康な身体作りは、ED改善の一番の近道と言えそうです。
④専門医に相談
治療や改善の最初の一歩として、専門医の診察を受けることも良いと考えられます。

わが国で約2000万人いると言われるED男性で、実際に診察を受けた方は、約5%のみと言われています。
行かない理由として、「忙しい」「めんどくさい」「(女性の看護師などに)知られるのが恥ずかしい」などの理由があげられており、最近では、男性専用のクリニックも増え、ドクターはもちろんですが受付や看護師も全員男性というクリニックも増えてきました。
⑤ED治療薬
根本治療を促す方法として、食生活や生活習慣の見直しは最低限必要でした。
しかしながら、加齢による筋力の衰えや身体機能の衰えが見られる場合は、食生活や生活習慣の改善では難しい場合があるようです。
その場合、「ED治療薬」の使用も勃起治療(改善)の一つ方法として考えられます。
ED治療薬として、「バイアグラ」や「レビトラ」、「シアリス」が代表的な治療薬です。
これらの治療薬はもはや知らない方はいないと思いますが、簡単に説明しておきます。
【バイアグラ】
米国ファイザー社から発売され、日本では1999年にED治療薬として正式に認可されました。
当時では、「夢の薬」「魔法の薬」として、世界中の男性や女性に絶賛され大人気となりました。
その後、世界中に広く愛用され、日本では2014年にバイアグラジェネリックが登場しました。
【レビトラ】
バイアグラから遅れる事5年の2003年、ドイツバイエル社から発売され、日本では2004年に正式認可されたED治療薬。
バイアグラよりも後発組ではあるものの、バイアグラが空腹時の服用としたのに対し、「食事の影響に捉われない」事と、バイアグラが服用後効果が出るのが約1時間後だったのに対し、即効性(約30分)があるのが特徴です。
【シアリス】
レビトラ発売と同じ2003年に米国イーライリリー社から発売されたシアリス、2007年に日本で認可されたED治療薬。
バイアグラやレビトラとは違う効能を持っており、最大の特徴がバイアグラ・レビトラの作用時間が4~6時間程度だったのに対し、最大36時間と長くなったのが特徴です。
その他にレビトラ同様、食事の影響が少ないのも特徴の一つです。
ED薬の選び方
1999年以来、日本でもED治療薬は販売されるようになりましたが、ではいったいどのED薬を選べばよいのか…。
日本でのED治療薬の処方は、専門医に相談し処方を受けて薬局で購入するということになりますが、それぞれに特徴がありますのでご自分の使用状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
服用後、効果が表れる時間で選ぶ
「バイアグラ」:服用~約1時間後
「レビトラ」:服用~約30分後
「シアリス」:服用~約2時間後
*標準的時間。個人差あり。
作用時間で選ぶ
「バイアグラ」:4~6時間
「レビトラ」:4~6時間
「シアリス」:24~36時間
*標準的時間。個人差あり。
服用条件で選ぶ
「バイアグラ」:空腹時
「レビトラ」:食事に影響されない*空腹時推奨
「シアリス」:食事に影響されない*空腹時推奨
価格で選ぶ
*1錠当り・税別
「バイアグラ50mg」:1錠1500円~2000円
「レビトラ20mg」:1錠1800円~2000円
「シアリス20mg」:1錠1700円~2000円
ジェネリックもある
日本で発売される新薬(先発品)には、開発費などの特許が与えられ、一定期間中は同じ成分で薬品を製造することはできません。
しかし期間が満了に伴い、同成分での製造販売が可能となり、それをジェネリック医薬品(後発品)といい、現在の日本では、バイアグラジェネリックのみが発売されています。
但し、海外では「レビトラ」「シアリス」のジェネリックが発売されており、個人輸入により購入している方もいるようです。
ジェネリックや個人輸入については下記の記事でも詳しく説明していますので参考にしてみてください。
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